Inrush-Limiter T1は、遮断器の遮断操作によって変圧器が解列された直後の変圧器鉄心内磁束の過渡現象とその収束値としての各相の残留磁束を電圧の積分演算によって算出記憶しておき、次に変圧器を再課電する際には電源電圧によって各相鉄心内に生ずる初期の各相励磁磁束値と記憶されている各相残留磁束の極性が一致し、かつ両者の差が最小となるように遮断器の投入タイミングの制御を行うものであり、いはゆる磁束同士の同期投入を行う装置になります。
変圧器が解列される直後において、鉄心内磁束は減衰を伴いながらやがて一定値に収束することになります。したがって残留磁束とは過渡現象終息時の磁束値であって変圧器解列瞬時の磁束値ではありません。本装置は電圧波形の積分演算によって鉄心磁束の過渡現象後の真の残留磁束値を巧妙に求める演算・制御アルゴリズムを採用していることが大きい特徴です。
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